2024年12月度修習技術者研修会 開催報告

興味をもってこのブログをご覧になっている皆様、こんにちは!

12月度ブログ担当は修習技術者支援委員会 中村壮輔です。

今回の課題、講師は以下の通りです。

〇課題

研修会「苦手な人とうまく付き合う!~思い通りに心を動かす!会話術」

ちょっとしたコツを知ることで、劇的に対人関係は改善されます!具体的なテクニックを身に着け、人の心理背景を学ぶことで、対人関係のストレスを軽減し、チーム力を上げることを目指します。本研修を通して上司や部下、お客様との関係をスムーズにするテクニックを習得ください。

〇講師:柳沼佐千子 先生

著書には『空気を読まずに0.1秒で好かれる方法』など

〇司会進行:修習技術者支援委員 石黒委員

研修会は機械会館の会場参加とオンライン参加のハイブリッドで行いました。会場・オンライン含め24名の参加でした。

1.開会挨拶

修習技術者支援委員会片岡委員長からご挨拶をいただき、今回のコミュニケーション研修と柳沼先生のご紹介をいただきました。

2. 研修会

2-1 講師紹介

「苦手な人とうまく付き合う!~思い通りに心を動かす!会話術」

柳沼先生による研修会が始まりました。講師挨拶と自己紹介がありました。とてもユニークなご経歴に改めて興味津々です。プロゴルファーを目指してカナダへ、ハンディキャップ1、すごいと思います。そんな先生でも人間関係に悩まれたそうですが、その解決策を独自に編み出された点がまたすごい。コミュニケーション、心理学、脳科学、さらに数々の実践を経て独自の方法を編み出しそれらの著作もあります。今では年間150回以上企業研修や講演会を行われています。(なんと2日に1回ペース!!)

講師紹介と本日の内容説明の後、参加者が4つのグループ(Web参加は運用の都合から4~5名で1グループです)に分かれ、アイスブレイクとして、まずは共通点探しを行いました。

以下は、会場・WEBの講習風景です。(みなさん、笑顔です)

<WEB風景>

<会場風景>

2-2 最初はアイスブレイク

会場もWebも初めて会う人も何度かお見かけした人も。そこでアイスブレイクから始めます。まず、会場は2人ペアになって、お互いの共通点を3つ見つけます。Web参加者はグループの中でお互いの共通点を探します。

話してビックリ!たまたま私のグループはみんな“山”が好きということがわかりました。ハイキングやキャンプ、登山、マラソンを楽しんでいる人が偶然に集まっていました。技術士試験勉強だけじゃなくてよかった。

2-3 次はミラーリングとバックトラッキング

ペアでの会話中に相手の言葉や仕草を真似することで、相手の“脳”に“自分のことが好き・この人は仲間だ“と思わせる効果があるようです。真似てもらった人の感想を聞くと、「しっかり話が通じているように感じた」と好印象でした。

ちなみに、あまり大げさに真似すると、やりすぎだそうです。

2-3 誉め言葉ラリー

さで、だんだんチーム内の雰囲気が良くなってきたところで、次のワークです。まず、自分が頑張ったこと、勇気を出して進めたことをグループで話します。それを受け、全員が誉め言葉を返してくれます。(なんて素敵なワーク!)

ちなみにいい年になると、また役職があがるとほめてくれる人はいません。また、自分から「私は頑張ったんだ、勇気を出して進めたんだ」などいうこともありません。

しかし、この場は違います。「研修ですから」と割り切って、頑張った例を話すと、皆さんそれぞれに自分の言葉でほめてくださる。ついには「もっと褒めて!」と。

2-4 ご機嫌ペース・ワーク

少し休憩の後、「自分の取扱説明」を各自で考えました。

自分がご機嫌でいられるには、人からどのように接してもらいたいかを整理します。これをグループ内でお互いにシェアしました。一人ひとり自分のご機嫌を高める方法は少しずつ違いますね。もちろん共通点もあります。

2-5 嫌いな人をリフレーミングするワーク

さて、皆ご機嫌になってきたところで、この研修の山場です。

自分の人生の中で、“大っ嫌い!”な人を3人挙げて、どこが嫌いか、その人の嫌いな部分・特徴を書き出します。各自のワークです。

3人は、すぐに出てきます。これをグループ内でシェアします。もちろんイニシャルトークです。「私にとってすぐに消えてほしい3人は・・・」と話だし、みんな爆笑!そうそう、そんな人いるよね~。

このワークには“仕掛け”というか“オチ”があります。参加した人だけの秘密にしておきます。

2-6 まとめ・最後に

以下の1~5の議題について、それぞれ意見を出合い、発表を行いました。時間の都合から発表は会場だけ、Webの参加者は会場の様子を見て参加です。

1.自分の会話のペースに持ち込む!2つの技

2.どんな相手とも話が弾む!心をつかむ伝え方のコツ

3.頭のいい人が、会話する前にやっている思考術

4.苦手な人がいなくなる!言葉の転換法

5.人間関係に振り回されない!平常心を保つ秘訣

私が特に印象に残ったのは、苦手な人がいなくなる!言葉の転換法でした。

人には、それぞれ長所と短所があり、見る角度によって、長所が短所にもなり、短所が長所にもなり得ると考えるから、理にかなった方法かと思います。

また、その他、言葉の転換例も講演内で紹介しています。

例えば、「せっかち」は、言い換えれば、「反応がすばやい」。確かに一理ありますね。もし誰かが、「あいつはせっかちで扱いにくいね」と陰口を話しかけてきたら、簡単に同意しないで、こんな風にしましょう。「確かに、でもね、反応が素早いやつで見どころがあるかもね」と。

こうすると人間関係に振り回されず、平常心を保てます。

2-7 本日の気づき・得たこと

たくさんの気づきがありました。さて、もし、誰かが「○○さんは、責任感がないよね」と人の悪口をいってきたら、どうしていますか?今日の研修で気づきました。そう、簡単に同調してはいけません。同調すると、「悪口仲間」になってしまいます。

ではどうするの? そうです。その時は「言葉の転換法」を思い出しましょう。「責任感がない」を転換して「物事にこだわりがなく、中立的な面というか、その時の最適な方法を見ようとしているよね」などに転換できるかもしれません。もちろんケースによって違うと思います。転換のレパートリーを多く持っておけば、人に振り回されない視点を増やすことになりそうです。

3. 閉会挨拶と参加者集合写真

<閉会挨拶>

石川副委員長より閉会の挨拶をいただきました。有意義な研修でしたが、オンラインでは伝わりにくかったのではという心配するご意見もございましたが、そのようなことはございません!オンライン参加の私も有意義な時間を過ごせたと思っております。

<参加者集合写真>

会場参加とスクリーンにはWEB参加者の集合写真です。

オンライン参加の私の画像は確認できませんが、柳沼先生や片岡委員長をはじめ、みなさんの笑顔がとっても素敵な一枚をセレクトしました。

(みんな笑顔!)

4. 研修会終了後の会場参加者による情報交換会の様子

研修会終了後、居酒屋に場所を移しての情報交換会の様子です。ブログをご覧の皆様にも楽しさが伝わればと思います。

最後に一本締め、でした。

5.所感

今回の研修会は、大変有意義な時間を過ごすことができました。その一方で、研修内容を習得するには一定の訓練が必要です。柳沼先生も講義中におっしゃられていましたが、補助なし自転車に乗れるようになるには訓練が必要なのと同じように、本研修会で学んだことを習得するには一定の訓練が必要です。

研修参加の方々にも実践で試していただき、人間関係の構築の一助になればと切に願っております。

以上

(修習技術者支援委員会委員 中村 壮輔)

(おまけ:Webでのグループワークファシリテーターを務めた委員です)