修習ガイダンス2024

4月6日(土)修習ガイダンスを会場(機械振興会館6-66,67)&オンラインで開催しました。参加者は会場35名、オンライン90名、合計125名でした。

1 ガイダンス式次第

13:00 開会にあたり
13:05 祝辞

公益社団法人 日本技術士会 研修委員会 委員長 松山 正弘 氏

13:10 講演

演題「技術士制度と技術士法、第二次試験について、修習方法・修習の支援について、技術者として成長するIPDを考える」

修習技術者支援委員会 委員長 片岡 陽一

14:35 祝辞

青年技術士支援委員会 委員長 村上 玲 氏

14:40 パネルセッション

テーマ「技術士となり、さらにその先へ、 今日から始める初期専門能力開発(IPD)」

16:55 閉会挨拶

修習技術者支援委員会 副委員長 名平 光宏

17:10 名刺交換会(会場のみ)

ブログ掲載にあたり「修習ガイドブック」を紹介します、このガイドブックはIPDの考え方をIEAよりも先取りした優れた内容です。修習技術者必読の1冊です。会員・準会員は無料でダウンロードできます。

会場の様子

2 司会進行

司会進行は、修習技術者支援委員会の鬼鹿毛(おにかげ)(技術士、機械部門)さんです。

司会・進行

3 祝辞(公益社団法人 日本技術士会 研修委員会 松山委員長)

技術士会を代表し、祝辞をいただきました。一次試験合格、Jabee課程修了のみなさまへ合格の祝辞と二次試験合格に向けた修習期間の心構え、日本技術会からの支援体制などを述べられました。

「実務経験だけでは多様化する課題に対して十分ではなく、基本課題を理解し自己研さんすること」「知識の向上や経験の積み重ねの努力は大変であるが、その過程で得る成長や喜びは計り知れない」と修習技術者のみなさんにエールを送られました。

松山委員長 祝辞

4 講演

修習技術者支援委員会委員長の片岡です。「技術士とはなにか」について次の3つの観点から紐解き、考えていく。すなわち「技術士法・制度の観点」、「技術士に求められることに観点」「技術者としての成長の観点」として講演が始まりました。

今日4月6日は二次試験の申込書を書いている真最中の人も多いと思います。そうゆう人たちを含め、今日話を聞いてもっとも価値のあることはなにかと考え、この3つに絞り、そしてこの3つの観点を通して技術士とは何か、特に、一般的な解ではなく、あなたがめざす技術士とは何かを考えていきたいと思います。

4-1 技術士法・制度・倫理綱領、二次試験について

技術士法・制度・倫理綱領

すべてを説明できる時間はありませんので特に大切な第一条、第二条についてお話しします。

技術士制度は、科学技術に関する技術的専門知識と高等の専門的応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた、「優れた技術者の育成」を図るための国による資格認定制度です。その目的は第一条にあるように、「 第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もって科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。」です。第一条は技術士の使命といえます。

第二条は技術士の定義です。「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。」として定義されています。

続いて倫理綱領が説明されました。昨年は技術者倫理について考えさせられる大きな出来事が続きました。今日は深入りできませんが、重要なテーマとして考えていきたいと思います。

二次試験について(特に申込書について)

申込書の注意について、詳しく説明いたしました。申込書でも特に重要なのが実務経験証明書です。

口頭試験時には業務内容の詳細を参考にして試験が行われること、ご自分の業務をコンピテンシーの観点から記載する。業務内容の詳細だけではなく、これまで行った重要なエンジニアリング業務に関してご自身が発揮した能力の評価を加えるようにするのが良いと思います。

そして、成果や評価は独りよがりではなく、人に説明できるように工夫します。

4-2 修習方法、修習技術者支援委員会の支援について

修習期間に習得することは、技術者コンピテンシーであり、8つに整理されています。講演ではコンピテンシー一つひとつについて時間をとりお話しします。まず、コンピテンシーがどのように定められたのか、について(下図)の説明がなされています。

次に8つのコンピテンシー一つひとつについて解説しています。

修習委員会からの支援

修習委員会ではこれらのコンピテンシーを学び、向上させる研修会を企画しています。

雰囲気が伝わるといいのですが、研修会の写真を用意しました。昨年の12月、今年の1月の研修会です。カジュアルな服装で開催しています。

さて、ここに参加して行うグループワークは会社での研修とはまったく異なります。

評価されることも、失敗の心配もありません。所属会社の関係も、肩書も年齢も全く関係なし。技術士を目指しコンピテンシーを高めあう目的のみで集まっています。

修習技術者発表研究会(自分のコンピテンシーを試す)

私も修習の時、発表に挑戦しました。正直、相当な勉強になりました。自分の業務をどのように初めての人に説明するか、会社での業務説明とは全く違う視点です。会社ではおおよそ組織名を言えば何をやっているか伝わります。しかし、初めての人を前に、組織名も役職も担当している業務も無関係です。唯一会社名からどんなことをしているのかなぁとイメージできるだけです。全く初めての人に伝えると考えると、さて、何から話をするか。何を理解してもらいたいか。私がコンピテンシーを発揮したと思っていることは、本当にそうなのか。この場で検証することができます。

技術士会というと、「画期的な技術や特許を話さないといけない」、と勘違いすることが時々あるようです。

会社の秘密情報を話す必要はありません。話さなくともコンピテンシーを伝えることができます。しかしながら特許出願前の内容そのものや、未公開の会社業務ノウハウそのものなどは避けた方がよいですし、またそこにコンピテンシーはありません。

発表に対する技術士からのフィードバックは的確です。独自に考え出されたルーブリックなど明確な基準に基づき、判定されます。どのような基準で判定されたのかも、きちんとフィードバックが得られます。

4-3 技術者として成長するIPDとは

片岡の現在の業務を例にとり、実践の中でコンピテンシーを高める手法についてお話ししました。コンピテンシーは自らの理解を吟味することで向上することが示されています。(参考:専門家の知恵」(佐藤学、秋田喜代美訳 ゆるみ出版)「省察的実践とはなにか、プロフェッショナルの行為と思考」(柳沢昌一ほか 鳳書房))

問題の分析をはじめた時点ではどのような解決策があるのかを明確に知らない状況で、おぼろげな方向感が見えていました。この自らの理解を吟味することで、実践を通したコンピテンシーの向上が図られます。つまり行為の中の省察にて技術者の視点をもつことで、専門的学識の向上につながるのではと考えています。言い換えれば自分の行為をメタ認知することにより、能力の向上ができるようになると思います。

省察が重要となる理由は、新規の課題に対応するためです。問題が複合的になり、ステークホルダーが多様化する今を考えると、これまでのように直観でつまり自己の暗黙知で行動する人は難しいと思います。自分が得ることができる経験には限界があります。他の事例を学びつつ、本質を取り出す思考が、不確実な時代の技術者には必要であると思います。

本質を取り出すとはなにか・・・これは、言い換えれば普遍的な要素と状況による要素を区別して見出すこと、つまり時代や状況その他の条件が変わっても共通して言えることはなにか、今の状況だから当てはまることはなにか、などと判断の基準となることを明確にして整理することではないかと思います。

講演でのメッセージ(最後に)

5 祝辞 (青年技術士支援委員会 村上委員長)

青年技術士支援委員会を代表し、祝辞をいただきました。一次試験合格、Jabee課程修了のみなさまへの祝辞と青年技術士支援委員会での修習技術者支援の体制や取り組みなど述べられました。

「青年技術士支援委員会は45歳以下の若手修習技術者を募集しており、同じ課題を共有する若手技術者の研さん活動を支援し、ともに成長することを目的としています。」と述べられ、青年技術士支援委員会の活動予定がHP に掲載されていること、参加をお待ちしていることを述べられました。

村上委員長 祝辞

6 パネルセッション 

今年のテーマは「技術士となり、さらにその先へ、 今日から始める初期専門能力開発(IPD)」として、司会は修習技術者支援委員会委員築城さん、 パネリスト4名、男女共同参画推進委員会委員榎並万里子さん、 修習技術者支援委員会委員石黒梓さん、同委員会委員大西政司さん、同委員会委員辻祐司さんにて行われました。

会場でのパネルセッション(左から:辻さん、榎並さん、石黒さん、大西さん)

パネリスト自己紹介

パネルセッションは、一人10分程度の自己紹介からスタートしました。主な内容は、①ご自分の経歴 ②業務の紹介 ③技術士を目指した動機・きっかけ ④受験に際して勉強したこと ⑤受験のモチベーション維持方法 ⑥現在の活動 ⑦業務を通じたコンピテンシー獲得の取り組み内容 ⑧IPDに相当する取り組み ⑨コンピテンシー獲得につながったこと ⑩今後の目標、取り組みです。

それぞれのご苦労の中から技術士を目指し、取得し、業務に活かすなど将来像を描いておられます。ユーモアを交え、とても聞きごたえのある内容でした。

榎並さん

男女共同参画推進委員会 

委員 榎並 万里子さん

技術士 建設部門

東日本大震災(2011.3.11)で目が覚める。「ちゃんと生きよう!」と考えました。
2014年いまの財団に入所し、「ちゃんとやるには」と考え、技術士を受験することに。
現在は管理技術者として海域の環境改善検討の受託業務を行っています。

榎並さんからのメッセージ:

石黒さん

修習技術者支援委員会

委員 石黒 梓さん

技術士 応用理学部門

ズバリ、地質の技術者になりたかった。
入社以来現場監督や本社勤務などであったが、「地質の技術者」になりたいとアピールを続け現在は工事前の地質調査、設計の業務に従事。

石黒さんからのメッセージ:

大西さん

修習技術者支援委員会

委員 大西 政司さん

技術士 経営工学部門

現代は社会や環境の変化という大きな課題がある。
   ・効率向上から人々の生き甲斐や価値観など人間性重視
   ・モノだけでなく、持続可能な社会やサービス向上への貢献
工学的アプローチによる課題解決を目指しています。

大西さんからのメッセージ:

辻さん

修習技術者支援委員会

委員 辻 祐司さん

技術士 森林部門

大学で学んだ林学を生かせる公務員(技官)となり30数年間、東京での行政と地方での森林の管理・経営との仕事が半々ぐらいで、行ったり来たりしました。
すべての地域区分に住んだことがあります!!

辻さんからのメッセージ:

コーディネーター 築城さん

コーディネーター:

修習技術者支援委員会

委員 築城 英生さん

技術士 建設部門

パネルセッション

テーマに沿った内容をコーディネーターから質問し、パネリストそれぞれが深堀回答するように進みました。パネリストへの質問は次の6つです。

① 自分の経験の中でIPDにはどんなことがありましたか。

② 技術士として日頃どのようなことを意識して、業務に取り組んでいますか。

③ 技術士になって得られたことやメリット、また参加されている社内外活動や委員会活動の内容などについて。

④ 技術士の本質を理解するために一番重要なことは何だとお考えでしょうか。

⑤ 技術士第二次試験を受験するにあたり、どのように勉強すればよいか。

⑥ 現時点でエンジニア(技術者)としての最終目標と、達成するために考えているプロセスについてお話しください。

(パネルセッション)

最後にコーディネーターにて次のようにセッションをまとめ、修習技術者へメッセージを送られました。

技術士というのは、「あなたは優れた技術を備えていますね、そして倫理観のある判断や行動ができる人ですよ」と文部科学省が認めた21部門に渡る国家資格です。

皆さんが技術士になるためのポイントは大きく2つに集約されると思います。

1つめは、専門技術能力の向上と業務遂行能力(問題解決能力・課題遂行能力)を身に着けましょう。例えば、日頃の業務中で、みんなが困っていること=問題を探し出して、その原因をしっかり分析します。次に、課題=問題を解決するためにやるべきことを設定します。

そのなかで、最も重要な課題を絞り込んで、具体的な解決策を考えます。

また、具体的な解決策を実行するにともなって、新たに発生するリスク=悪い事といい事、この2つをあらかじめ特定しておきます。そして、悪いことをできるだけ顕在化させないような対策を考えておきます。そのうえで、関係者間で倫理観に基づき、定量的なデータや根拠を基に、わかりやすく説明して、全員の納得を得たうえで実行に移します。

その後は業務を振り返り、業務改善を行ってください。このようなプロセスを回してトレーニングをしていくことが大切ですね。

2つめは、いまの自分の弱みを分析して、それを補う行動をすぐに起こすことです。例えば、業務を通じて全体を見渡しながら、求められるコンピテンシーがなにかを整理します。次にそれを意識しながら、様々な人、知識、環境に触れるために「自ら動き」、そこから自分に足りないものはなにかに気づいて、それを補う修習を継続することです。

そのためにも、今日のガイダンスを主宰している、修習技術者支援委員会を活用してください。

7 閉会挨拶

修習技術者支援委員会名平副委員長より、閉会挨拶です。

閉会の挨拶 名平副委員長

本日のまとめとこれから修習活動として「パネルセッションでもあったように、異業種や異なる技術部門の人と交流することは結果的に技術士に求められるコンピテンシー向上につながります。様々な技術士会イベントを活用してください。」と述べ、閉会されました。

8 名刺交換会(会場) ~18時

各技術部門を代表する部会長や副部会長と修習技術者との名刺交換が行われました。ご自分が受験を考えている技術部門の技術士に、受験についての質問や専門技術の内容などなんでも相談しています。

(名刺交換会 会場のみ)

Webから寄せられた質問と回答について

Web参加のかたよりパネリストに質問が寄せられました。

Q1 大西さんへの質問

プレゼンで、普段の報告書等で、文章の書き方を推敲しているとのことでしたが、以下のどちらを意識して文章を書かれているのでしょうか?

・短文で簡素に

・長文で丁寧に

また、そのように文章を作成する理由を具体的に教えていただけると幸いです。(私は相手との齟齬が生まれないように文章を長くする(なってしまう)ことが多いです。)

A1 大西さんからの解答

伝えるタイミングや相手に合わせて使い分けるのが良い、と考えています。  

例えば製品で不良品が出た場合、①即日:速報②数日~:続報③~1か月:最終報、と段階的に簡素な内容から詳細に進化させる。伝える相手が、技術的に分かっている人か、専門でないかにより内容を調整する場合もあるし、上記①~③の中で、概要、詳細、・・・と内容が深まる構成になっていれば、書類を分けなくてもよくなる。  

また、報告でなくて、業務手順を改善したいなどの企画案を提案する際は、当事者には丁寧に、上の職の人には簡素に。ただ、上の人は簡素だと詳細にと言うし、詳細だと分かりやすくと言うので、難しい。 A様のおっしゃるとおり、簡素にするにしても、齟齬の無いよう丁寧に記した文章がベースになると思います。  

なお、第二次試験の文章題の練習をしている際に「ひとつの内容や現象を150字程度でまとめると、相手が理解しやすいし伝わりやすい」と聞いたことがあります。この単位で簡素に記して、それにプラスして丁寧、と組み立てていくといいのでは、と思います。

Q2 辻さんへの質問

技術士の資格が役立った場面はどんな時ですか?

A2 辻さんからの回答

ご質問をされた方は、私と同様、入札参加資格や給与アップなどのメリットを望めない技術部門を受験されようとしてる方ではないかと勝手に想像しています。正直なところ、特に私の場合、現在携わっている仕事が建築関係ということもあり、技術士(森林部門/林業・林産)の資格が役に立ったと思える場面はほとんどありませんでした。

しかしながら、技術士の資格を持っているということは、当該技術分野で一定の水準にあるという自信に繋がるとともに、技術士としての役割をどのように果たすかを考える契機にもなります。個人的には、過去に長く携わった森林・林業に係る課題の解決に少しでも貢献したいという思いは今でもありますので、今後技術士の資格が役立ったと思える場面が訪れるかもしれないと考えています。

Q3 榎並さんへの質問

技術士に必要な能力の一つとして、物事の本質に迫れるかという事が挙げられるのではと考えておりますが、例えば、女性技術士が少ないという問題の本質は何だと考えられておられますか?

A3 榎並さんからの回答

ご質問ありがとうございます。 問題の本質は、次の3点だと感じています。

  1. 女性の技術者や理系の女子学生が少ないこと。 その原因にはアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見、気づきにくい偏見)があります。(一社)男女共同参画学協会連絡会がまとめた「無意識のバイアス」をご参考にどうぞ。 
  2. 技術士という資格を知らない、あるいは、知った場合でもチャレンジする気持ちになれないこと。 他の国家資格(医師や公認会計士)などに比べて知名度が高くないことに加えて、1.のアンコンシャス・バイアスにより、チャレンジすることに壁を感じてしまい、また、周囲からも期待されていないことから、他分野から受験する女性も少ない結果となっています。
  3. 土木や工学・農学に対するイメージが良くなかったこと。 ガイダンスでもお話した通り、資格を取ったとしても女性が働きにくい環境だったことがありますが、ここ十年くらいで急速に女性が働く環境の整備や周囲の意識が改善されています。

なお、ガイダンス後の交流会で伺った話では、大学や高専に「環境」を冠した学科やコースができたことにより、かつてより多くの女子学生が集まるようになってきたそうなので、将来は技術士を目指す女性が増えると期待しています。

Q4 石黒さんへの質問

複数の技術部門で技術士の資格を取得される場合は、受験申込時にどのように業務経歴証明の記載を使い分けられているのでしょうか?

A4 石黒さんからの回答

複数の技術部門の受験にふさわしい業務経歴があることを、どのように 実務経験証明書の業務内容欄に反映させるか、という趣旨の質問と思います。 業務経歴の記載については、選択科目表を参考にしています。 科目表を読み、受験する部門がどのような内容なのか確認し、 その目線で「業務内容の詳細」を簡潔にわかりやすく書いています。

この欄では、「受験する技術部門及び選択科目を中心に科学技術に関する業務」を記載するので、受験部門以外の技術的な業務経歴が入っていても大丈夫ですが、どの技術部門の選択科目が中心の業務であったかについて、伝わるようにしてください。

ブログ後記

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

講演

今回の委員長講演ではコンピテンシー向上を中心に扱いました。実践にてコンピテンシーを高める方法については、技術士の多くは経験上わかっています。しかし理論が十分確立しているとは言えないように思います。コンピテンシー向上を理論的に体系立てて扱ったものは、ドナルド・A・ショーンによる「reflective practice inquiry」(1983年)が始まりのようです。講演では私の省察について理論との対比でお話しいたしました。

パネルセッション

パネルセッションは、多彩な4名と素晴らしいコーディネーターとで進行し、小手先の受験テクニックの解説に陥らず、IPDの意義と本質を伝える努力を行っていたと思います。

特に重要なIPDの意義である「学び続ける必要性と責任を自覚し、自律的で効果的な学びの手順と方法を修得」することについて、4人それぞれの苦労ののち身に着けています。各パネリストが話した「振り返ってみて自分のIPDだったと思うこと」について、ユーモアも交えた等身大のお話しがなされ、とても参考になったのではと思います。

修習技術者支援委員会 委員長 片岡陽一