2023年度12月度修習技術者研修会 開催報告

修習技術者支援委員会委員長の片岡です。「技術士会の研修」と聞けば、「硬~い」技術について難しそうな議論していると思っていませんか?2023年12月2日(土)、印象エキスパート株式会社 代表取締役である柳沼佐千子先生をお迎えし、会場&Webにて17名が参加した「業務遂行能力」 コミュニケーション研修会(1)が行われました。

1 研修テーマ

楽々スムーズに提案が通る!〈0.1秒で心を掴む印象術〉

気難しい上司、反応の薄い部下もガラリと変わる。

2 期待される効果

会議での提案、予算獲得会議、お客様への提案、部下への指導時に、きちんと話しているのに、「伝わらない」と感じていませんか?あなたの話が伝わらないのは「態度や表情」で、周りの人から誤解されているのかもしれません。

脳科学や心理学をベースにした好印象の技術を身に着けて、働きやすく快適な人間環境をデザインしましょう!

講義 → グループワーク → 感想シェアを行い、スキルを身に着けます。

3 開始・進行

午後1時から松田委員の司会進行で始まりました。

柳沼先生(講師ご紹介)

4 委員長挨拶

大変僭越ではございますが、私(片岡)にて次の挨拶をいたしました。

コミュニケーションは、技術士に求められる重要なコンピテンシーです。『明確かつ包摂的な意思疎通を図り、協働する』と、その基準が示されています。さて、本人は明確に説明しているつもりであっても「理解されていない」とか、包摂的に説明を進めているつもりでも「的はずれや誤解されてしまった」などの経験はあると思います。私もよくあります。本日の研修では、印象術の観点からこの問題解決に臨み、自分のコミュニケーションをデザインします。では、さっそく講演内容を見ていきたいと思います。

5 ご講演

本日学ぶコミュニケーションは技術・スキルであり、練習によって誰でも身に着けることができる。(話し下手の私には勇気づけられるスタートです)

柳沼先生ご講演

・人は内容よりも、話すときの外見・姿勢、声、で判断している

人は話を聞くときに、話す内容よりも、話すときの姿勢・態度などの外見や、声の大きさや高さなど声のトーンで判断しています。その割合は、外見が約55%、声が38%で、話の内容がわずか7%程度とのことです。これでは、いくら説明内容を精査しても、それだけではかなり残念。内容を伝えるまさに「土台」となる外見や声のスキルを理解し、身につけたいと私は思いました。

外見や声などを整えないと、たとえ説明していることが正しくても、受け入れられない大きな原因となりそうです。また、「誰に言われたかによって扱いが変わる」という現実もよく理解できました。

・0.1秒で心を掴む印象の作り方 職場に味方がどんどん増える!2 種類の笑顔

脳内の“偏桃体(へんとうたい)”と呼ばれる部分に、印象を決める機能があり、ここは、まさに「顔を合わせて0.1秒で人の印象を決めてしまう」ようです。良い印象のスイッチが入ると、“ピンク色”のメガネ”がかかり、悪い印象だと“黒色”のメガネになります。つまり、“黒”メガネになると、「何か怪しい」「ちょっと怖い」と思われ、せっかくきちんと説明してもなかなか伝わらなくなります。そこで、最初の0.1秒で、“ピンク”メガネをかけてもらうようにすればいい。その方法はとてもシンプル。場の空気など読まず、「ニコッと笑顔を見せる」。これだけです。0.1秒で決まるので、場の雰囲気など気にしている時間はありません。面談・面接などに臨むとき、部屋に「笑顔で入ればいい」です。会議で相手を迎えるとき、「あったその場で、笑顔で迎えればいい」です。

・へらへらしていると思われる、笑顔なんてちょっと恥ずかしい

そうです。私のようなおじさん(おじいさん?)は、「威厳」「落ち着き」なども必要かと、また、やっぱりちょっと恥ずかしい気がします。しかし威厳や落ち着きと思っていることは、実は、単に「近づきにくい人」、「話にくい人」であると思われているだけで、肝心の報告が(特に問題が起きた時など)来なかったり、遅れたりする悪い状況に陥る要因です。

笑顔づくりのハードルは、実は自分の意識だけでした。

・笑顔は“筋肉”だ、フォームに沿って鍛えると早く上達する

笑顔の3つの基本についてフォーム(つまり、空手の型のようなイメージ)を教わり、参加者でワークしております。今日のこの時間で、これまでの1年分くらい笑顔を作ったと思います。やり過ぎぐらいでも相手から見ればちょうどいいそうです。200%のつもりで笑顔を作っても、相手には60%~70%程度に伝わっているようです。

このあと、次の内容について、講演とワークを進めております。

・好かれる人と嫌われる人の3つの違い!あなたの好感度レベルが分かる3つのチェック

・伝わる人は、声のトーンを使い分けている!

・攻撃的なクレームや否定されても、大丈夫!

・無意識で相手に YES と言わせる!トップ営業が使う会話のコツ

会場でのワーク

最初はぎこちなくワークに取り組んでいましたが、だんだん慣れてきて、うまくできるようになったかな?と思います。

6 感想のシェア

研修の最後に、参加者同士で今日の感想をシェアしました。

私としては、柳沼先生がご自身の体験に基づく“気付き”を発端に、コミュニケーションについて様々に調べ、また実践し得られた知見を技術・スキルとして整理し、多くの人が利用できるように昇華していったことに、感銘いたしました、とシェアしました。

また参加者からは、「コミュニケーションは、生まれ持ったものではなく、ちょっとしたテクニックで実践できることが分かった」、「コミュニケーションをきちんと行うためには、土台も重要だと感じ、そのために何をするかがよく分かった」、「いい人間関係の作り方がよくわかってワクワクしています。さっそく実践したいと思います」、などの感想がシェアされました。

7 閉会のあいさつ(石川副委員長)

本日は、コミュニケーションの基礎となる研修でした。コミュニケーションをちゃんとしておくには、普段の行動が大切です。笑顔一つで印象が変わりますし、普段コミュニケーションをとっている人といえども、本日のスキルを活かしてほしいと思います。とても良い研修でした。ありがとうございます。

石川副委員長

8 最後に

コロナのころにはできなかった集合研修ですので、記念に会場参加者で写真を撮りました。

会場参加者&Web参加

9 おまけ(プレシーン、ポストシーン)

今回は、会場とWebでのハイブリッドで、グループワーク・会場での講義があり、Web・集合の同時進行はかなり大変。準備から相当苦労しています。(準備の様子)

会場での集合&Web参加での開催準備

研修会後、有志にて講師を囲み情報交流会。浜松町の居酒屋さんでした。コロナのころはできませんでした。研修会とはまた違った有意義な意見交換です。

近隣の居酒屋さん

最後までお読みいただき、ありがとうございます。修習技術者支援委員会 片岡でした。