みなさま、こんにちは!
修習技術者支援委員会 委員補佐の谷川です。
3/13(土)修習技術者研修会「キャリアプラン・セミナー」を開催いたしました。その様子をダイジェストでお送りしたいと思います。当日にお越しいただいた方は、振り返りとしてご活用ください。
また、今回この記事をご覧いただいている皆様は、2月開催の修習ガイダンス2021から、当委員会の活動に興味をもっていただいた方が多いのではないでしょうか。
これから参加をお考えの方には、研修会の進行や雰囲気を知っていただき、検討していただければ幸いです。行事案内のリンクを記事の最後に添えていますので、いちど覗いてみてください。
それではお付き合いください!
開会式
今月の行事担当である島崎副委員長から、研修会のテーマとスケジュールの説明が行われました。
図 1 島崎副委員長
「3月のキャリアプラン・セミナーでは、これから技術士を目指すにあたって不安を取り除くことを主眼に置いています。二名の講師による技術士までの道のり講演。技術士取得までのイメージを掴むこと。そして、今現在の自分とすでに技術士となっている方とのギャップを理解し、その溝をどう埋めてゆくのかを考えてください。また、試験に受かったら終わりではなく、どのような技術士になりたいのかを具体的に考えてください。」
図 2 本日のスケジュール
開会挨拶(阿部委員長)
修習技術者支援委員会の阿部委員長より、開会挨拶と本日のテーマについてご説明がありました。
図 3 阿部委員長
「本日のキャリアプラン・セミナーは、まさにキャリアデザインです。これから技術士を目指す皆さまにとって、このキャリアプランそしてキャリアデザインはとても重要になります。なぜなら、技術士になったあとでも、自分はどこを目指して資質を向上させてゆくかの研鑽は続いてゆくからです。本日お招きしたお二人の先輩技術士はたいへん苦労して合格された方であり、そしていま技術士として輝いている方です。講演を聞いて、皆さまのキャリアプランの参考にしてください。今日が皆さまのキャリアプラン、まさに人生設計のよいきっかけとなることを期待しております。」
■峰岸講師ご講演「技術士第二次試験に向けて」
最初の講演は、機械部門の技術士であり独立技術士としてご活躍されている、峰岸講師にご講演いただきました。
図 4 峰岸講師
はじめに、峰岸講師が技術士制度を知り、目指すこととなったきっかけについてお話くださいました。つぎに、2回の不合格から得た気づきと是正のための取り組みと、論述試験と口頭試験に対する考え方について。さいごに、技術士の業務形態やクライアントとの付き合い方など、技術士となられてからの経験や考えについてお話くださいました。
口頭試験に際してお話くださった中で、次のようなお話がありました。
「取り繕ったあやふやな回答は、信用を失う。技術コンサルタントとして、このようなことは絶対にやってはならない。」
峰岸講師ご自身の経験談として、口頭試験で試験官からの質問に対し、とっさに踏みとどまり、はっきりと「分かりません」と答えたことをお話くださいました。
■講演1についての気づき~グループ共有1回目
講演の後は、講演1についての気づきとグループ共有の1回目でした。検討する課題について、島崎副委員長から次の四点が提示されました。一点目は、講演1を聞いて、どんなところにどう感じたかを具体的に考えること。二点目は、問題点を掘り出すために「今、技術士受験について不安に思うこと」を、具体的に挙げること。三点目は、解決のための短期・中期・長期計画を具体的に立てること。四点目は、将来の技術士像として、自分はどんな技術士になりたいかを具体的に表現すること。これらを各グループで検討し、ひとり3分で発表するという課題でした。
図 5 グループ共有1回目
■小塚講師ご講演「技術士試験合格体験記」
続いての講演は、金属部門の技術士として活躍されている小塚講師にご講演いただきました。
図 6 小塚講師
講演では、はじめに受験動機と受験歴についてお話がありました。小塚講師が受験するきっかけとなったのは、前職の職場にコンサルとしてこられた技術士の先生のようになりたいという「あこがれ」からであるとお話くださいました。受験歴としては2度の失敗があり、特に悔しい思い出として、二回目の受験では設問番号を書き忘れ失格となったことを明かしてくださいました。つづいて、二次試験に向けた悩みとその解決策、二次試験に向けた計画のお話がありました。受験する金属部門は参考書も参考書ほとんど無かったことが悩みであり、そのため技術士会の活動で先輩や受験仲間と交流したことをお話くださいました。通勤時間が往復3時間の電車と、まっすぐ帰宅せず喫茶店に立ち寄り2~3時間の勉強していたことや、その代わり土日は勉強しないルールとしていたことなどをご説明いただきました。さいごに、技術士としてのいま現在と、二次試験受験で大切だと思ったことを、お話くださいました。
小塚講師が工夫された点として、次のようなお話がありました。
受験申込書に記載する業務経歴詳細や口頭試験に向けた練習には、ご家族に練習相手になってもらった協力をしてもらい、専門外の相手にも伝わるよう書けて・話せているかをチェックしたというエピソードをお話くださいました。
「業務でも他部署・他部門の方とも人に理解してもらえるようなアウトプットができるか。専門書や業界誌を読んで知識をつけたことでも、それを相手に理解してもらえるよう伝えられるかが重要です。」
■グループ共有2回目
講演2後は、気づきとグループ共有の2回目でした。検討する課題の項目は1回目と同じであり、今後の行動についていま思っている事を、1回目と重複してもかまわないので包み隠さず挙げるようにすることが説明されました。そして最終段階として、決意表明をひとり1分程度で発表することが提示されました。
図 7 峰岸講師
■講師講評
グループ共有2回目の後は、講師による講評をおこないました。
~ 峰岸講師から ~
「決意表明を聞いて、皆様の本気度がひしひしと伝わってきました。今後とも研鑽に励み、合格を目指していただきたい。発表でも触れたように、物事や関連性を整理することが大切です。そのためのツールはインターネットなどでも調べられるため活用してみることをお勧めします。」
~ 小塚講師から ~
「みなさま意識を高くもっており凄いなと感じました。そのなかで、専門知識を身につけていきたいと意気込まれている方が多かったようでした。もちろん大事なことではあるが、それは一次試験の合格でクリアをしていると考えます。二次試験では、いかに相手に伝わるようなアウトプットをしていけるかが重要と考えます。このためには、硬くならずリラックスして臨まれるとよいでしょう。」
閉会式
閉会式として松下副委員長によるまとめがありました。
図 8 松下副委員長
「先日TVで、とある俳優さんが『私は帰納法で考える。』というお話をおっしゃっていました。このお話を技術士で例えるなら『私は技術士になれるか?』ではなく、『私は技術士になって活躍する』と仮定し、そのために必要なことは何かを考える』ということでした。皆様の発表では、それと同じことができていたと考えます。ぜひ明日から体を動かし行動に移してください。」
次回の案内
ここまでお読みいただきありがとうございました!
修習技術者支援委員会では、皆様の修習活動の一助となる行事企画し、定期的に開催しています!
詳細は、技術士会HPから 「修習技術者」 > 「行事のご案内」にてご確認ください。
【行事のご案内】
https://www.engineer.or.jp/c_categories/index04033.html
図 9 技術士会HP > 修習技術者 > 行事のご案内
今後とも、修習技術者支援委員会をよろしくお願いします!
修習技術者支援委員会 委員補佐 谷川 一貴