2026年10月度修習技術者研修会・番外編

ファシリテーターとして学んだこと

ブログをご覧の皆さま、こんにちは!

10月度ブログ担当の修習技術者支援委員会・加藤です。

別の開催報告で紹介しました10月度修習技術者研修会について、ここでは少し視点を変えて、ファシリテーターの立場から振り返ってみたいと思います。

私たちファシリテーターは、今回の研修会に先立ち、同じ課題・同じ手順で内部研修を受講し、認定に向けた審査を経験しました。そこで学んだことを、今度は実際の研修会で生かす立場になりました。

実際に参加者の考えを引き出し、議論を支える立場になってみると、事前に学んだことを実践する難しさに直面しました。

 

参加者の気づきを支える

ファシリテーターに求められたのは、単に発言を促して議論を進行させることではありません。参加者の考えを尊重しながら、議論の目的を見失わないように支え、参加者自身の気づきを促すことでした。

今回、私自身がファシリテーターとして難しさを感じた場面がありました。

グループワークで、あらかじめ想定していた意見がなかなか出てこなかったため、議論を進めるヒントを出しました。すると、ある程度は話が進みました。

しかし、研修会を終えて振り返ると、一つの疑問が残りました。

議論は進んだ。でも、参加者自身が納得できたと言えるのだろうか。

私たちファシリテーターは、グループワークの目的や、どのような学びを目指しているのかを、あらかじめ理解しています。だからこそ、ヒントを示して議論を促したくなります。

けれども、大切なのは、参加者自身が考え、他の人の意見に触れながら気づくことです。どこまで待ち、どのような問いかけをすれば、参加者自身の気づきにつながるのか。今回の実践を通じて、改めて考えさせられました。

 

ともに考えることで

今回の経験を通じて、ファシリテーターもまた、参加者とのやり取りから学んでいると感じました。参加者の発言や問いかけによって、自分の考えを別の視点から捉え直すことがあります。

あるファシリテーターは、内部研修と本番の2回にわたる経験を振り返り、「『コンピテンシーを学ぶ』という受け身の姿勢から『初回受講生のコンピテンシーを発見し、言語化する』という能動的な体験ができた」と述べています。さらに、「他者のコンピテンシーが見える」実体験になったと振り返っています。

また、別の方からは、約2か月前から事前学習に取り組み、配布資料や関連書籍を読んだことによる気づきが寄せられました。当日、他の委員から受けた助言を通じて、コンピテンシーに気づく勘所には根拠があり、過去の経験などに基づくという理解を得たそうです。

内部研修、認定に向けた審査、事前学習、実際の研修での実践、そして振り返り。こうした積み重ねを通じて、ファシリテーター自身も学びを深めていきます。今回、ご一緒した皆さんから得た気づきを、これからの活動にも生かしていきたいと思います。

 

それぞれの立場で、研修を支えた仲間たち

今回の研修会には、さまざまな立場から多くの人が関わりました。

各グループを担当したファシリテーターは、参加者との連絡・調整から当日の進行まで、幅広く研修を支えました。目指す方向性を理解していても、すぐに答えを示すのではなく、参加者の意見の揺れや議論の展開を受け止めながら、気づきを引き出す。その難しい役割に、それぞれが向き合いました。

また、グループ全体を支援する立場から、必要に応じて各グループをサポートする役割もありました。ファシリテーターとして議論を支える人もいれば、一般参加者として改めて研修を受講し、ファシリテーターとともに学びを深める人もいました。研修後の情報交換の場でも、内部研修の認定課題を含めて振り返りが行われ、互いの経験から学ぶ機会となりました。

総合司会をはじめ、講師や運営スタッフのサポートを担った人たちもいました。そして、研修会全体の企画をまとめ、実現に向けてプロデュースした方の尽力も欠かせませんでした。

さらに、現地での運営、オンラインでの対応、事前準備など、さまざまな場面で研修会の企画・運営に取り組んだ委員・委員補佐の皆さんにも、改めて感謝申し上げます。それぞれが異なる役割を担い、力を合わせたことが、今回の研修会を実現する支えとなりました。

 

修習技術者支援委員会の仲間を募集しています!

研修会の企画を考え、準備を進め、当日の運営を支える。こうした活動には大変さもありますが、参加者の学びを支えると同時に、自分自身も学び、成長できる機会があります。

今回の経験を通じて、研修会は参加するだけでなく、企画や運営に関わることによっても、多くの学びが得られる場だと改めて感じました。

修習技術者支援委員会では、研修会の企画・運営などに一緒に取り組んでいただける委員・委員補佐を募集しています。

「自分も研修づくりに関わってみたい」「技術者の学びを支え、ともに成長したい」――そんな思いをお持ちの方は、ぜひ仲間に加わってみませんか。

皆さまと一緒に活動できることを楽しみにしています!

(文責:加藤)