1月度研修会報告 ~“技術士らしさ”を探求する~

明けましておめでとうございます。修習技術者支援委員会 委員補佐の小梶です。

今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、例年とは違ったお正月となりましたね。

皆さまはこのお正月、どのように過ごされたでしょうか?

お正月気分もまだ残る1月9日(土)、2021年最初の修習技術者研修会をオンラインで開催しました。実は、委員補佐ではあるものの、暫く委員会活動への参加をお休みしておりました。その為、今回は皆さまと同じ第三者としての参加であり、初めてのオンライン研修会で、「Zoomが上手く使えるか?」など、不安でドキドキしていました。しかし、終わってみると、講師:小柳先生の背中を押してくださるご講演と、初心者にも優しい運営の皆さんのお陰で、とても楽しく学ぶことができました。この気持ちを共有し、少しでも、ブログをお読みいただいた皆さまに「オンライン研修会に参加したい!」と思っていただけるよう、ここに報告いたします。

<ご講演内容と講師:小柳拓央先生>

【1月度修習技術者研修会開催報告】

1.概要

今回の課題は、7つのコンピテンシーのうちの問題解決です。同時に、行動原則の倫理について学び、ご講演とグループ討議を通し、技術者倫理とトレードオフ問題に直面した時の対応や心構えを養いました。

<スケジュールと司会:天沼委員>

2.開会挨拶(修習技術者支援委員会委員長 阿部修一)

次のようなご挨拶がありました。

「本日の課題は問題解決、トレードオフです。複合的な問題はトレードオフになりやすく、技術士は多面的にとらえ、最適な方法を導き出せなければなりません。今回の研修を御自分の資質能力の向上に役立ててください。」

<開会挨拶:阿部委員長>

3.ご講演:「“技術士らしさ”を探求する」(技術士 金属部門・総合監理部門 小柳 拓央)

小柳先生は、経営者であり、技術士です。現在は、講師やオブザーバーとして大学や行政でも広くご活躍されています。今回は、ご経験を元に、先生が体現されている「技術士らしさ」、技術者倫理についてお話しいただきました。

特に、印象に残ったのは次の2つです。

・「技術士らしさを身につける方法」として「人は人でしか磨かれない。」

先人方から学ぶこと、アウトプットし修正していく、繰り返すことが重要である。そのためには、「まずは、やってみる。」こと。研修会や発表の場に出ていくことも方法の一つ。

・「技術者倫理の木」「知りながら害をなすな」

気づいた時にそのままにしないこと。脅威に対し、過度に不安にならない。受容、判断、説得すること。

<スライド抜粋:小柳先生のご講演>

4.グループ討議

事前課題である「自身のSWOT分析」のうち、特に、業務上起こり得るかもしれない技術者倫理面での「脅威」をそれぞれ発表し、コメントをいただきました。

「将来の脅威」の想定に苦戦した参加者も、他の参加者の発表やコメントを聞きながら、自身の課題を修正されていました。

<参加者の皆さま>

5.閉会挨拶(修習技術者支援委員会 副委員長 松下朋永)

次のようなご挨拶がありました。

「アウトプットの場として、ぜひ修習技術者発表研究会に挑戦してください。そして、毎回の研修会で参加者の皆さまに “お土産”を持って帰ってほしいと一貫して言い続けています。ぜひ、本日得た“気付き”などを業務で活用してください。」

<閉会挨拶:松下副委員長>

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

全てをご紹介できないのが残念ですが、小柳先生はご講演で、技術士としてだけでなく、「人としてどうあるべきか」「人生とは?」と一人一人に語り掛けてくださいました。ぜひ何度も聞きたい、多くの方と共有したい内容でした。

コロナ禍において、一部地域では緊急事態宣言も発令され、今も予断を許さない状況が続いています。一日も早い収束を願いつつ、修習技術者支援委員会では皆さまとの学びが続けられるよう、昨年よりオンライン研修会に力を入れています。

コロナウイルス感染症の収束に協力しながら、一緒に自粛期間を楽しみ、学びませんか?

次回、皆さまと、オンライン研修会でご一緒できるのを楽しみにしております!

そして、あまり遠くない未来に、会場で直接お目にかかれますように!!

修習技術者支援委員会 委員補佐 小梶真由子